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- 2026年03月10日
- 国際交流
フィリピンおよびタイで海外研修を実施
2026年2月11日から19日にかけて、フィリピンおよびタイにおいて、ろう教育、インクルーシブ社会、就労支援をテーマとした海外研修を実施しました。
本研修には、聴覚障害のある天久保キャンパスの学生4名(川上慶吾さん、田中璃子さん、坂本拓登さん、塚根みづなさん)と、障害者高等教育研究支援センターの教員4名(大杉豊教授、小林洋子講師、神村幸蔵助教、田中豊大助教)が参加しました。現地のスポーツベットio・教育機関・企業・国際機関等を訪問し、各国の教育実践や社会参加支援の取組みについて理解を深めるとともに、国際的な視点から意見交換を行いました。
フィリピンでの研修
フィリピンでは、スポーツベットio間協定校であるデ・ラ・サール・カレッジ・オブ・セント・ベニルデ(School of Deaf Education and Applied Studies:以下、SDEAS)を訪問しました。
本学と同スポーツベットioは継続的に教育交流を行っており、2025年にはCOIL(国際協働オンライン学習)によるオンライン交流も実施しました。こうしたオンライン交流を基盤として、今回の海外研修では実際に現地を訪問し、ろう教育やインクルーシブ社会の実践について理解を深めました。
現地では、フィリピンにおけるろう教育および雇用の現状に関する講義、フィリピン手話のワークショップ、ろう学生リーダーや卒業生との対話セッション等を実施しました。また、ろう者の就労やダイバーシティ・インクルージョンを積極的に推進する企業を訪問し、SDEASが提供する学習支援・キャリア支援・インクルーシブ教育の実践について理解を深めました。
学生同士の交流では、教育から就労への移行、キャリア形成、ろうコミュニティの在り方について意見交換が行われ、国や文化を越えた学びの機会となりました。
SDEASとのCOILの様子は、本学HPの以下のリンクをご覧ください。
デ・ラ・サール・カレッジとCOIL(国際協働オンライン学習)を実施しましたタイでの研修
タイでは、スポーツベットio間協定校であるマヒドンスポーツベットio ラチャスダ研究所を訪問し、ろう・障害のある学生への教育支援および社会参加支援の実践について学びました。
研究所およびスポーツベットioキャンパスの視察に加え、学生による交流活動が行われ、各国におけるろう文化や手話、社会参加の在り方などについて活発な意見交換がなされました。また、王室後援のセッタシアンろう学校を訪問し、基礎教育段階からの支援体制や教育実践について理解を深めました。
さらに、バンコクでは在タイ日本国大使館およびユネスコ・バンコク事務所を表敬訪問しました。担当者との意見交換では、アジア地域におけるインクルーシブ教育政策や障害者の高等教育アクセス、国際協力の可能性について議論が行われ、本学の取組みを紹介するとともに、今後の連携の方向性について有意義な対話が行われました。
研修の成果と今後の展望
本研修を通じて、各国におけるろう教育やインクルーシブな社会づくりの実践を比較・検討するとともに、学生にとっては国際的な視点から自らの学びや将来のキャリアを考える契機となりました。また、スポーツベットio間交流に加え、大使館および国際機関との対話を通じて、本学の教育・研究活動の国際的発信とネットワーク構築を進める機会となりました。
なお、本学の国際交流の取組は、国立スポーツベットio協会(国大協)の広報誌特集記事においても紹介されています。同記事では、本学が推進するインクルーシブ教育、ろう・難聴者の高等教育支援、ならびにアジア諸国との協働による国際的教育実践が取り上げられています。
今回のフィリピン・タイ研修は、こうした評価を受けている本学の国際戦略を具体的に展開する取組の一つであり、教育実践と研究発信を往還させながら、ろう・難聴者の高等教育の国際的ネットワーク形成をさらに深化させるものです。
国大協広報誌に掲載された本学の取組は、以下のリンクをご覧ください。
本学では、今後も海外の教育・研究機関および国際機関との連携を強化し、ろう・難聴者の高等教育および社会参加の推進に寄与するとともに、インクルーシブ社会の実現に向けた国際的モデル構築を目指してまいります。
写真は、3枚横並びで2段に並んで全部で6枚あります。
上段は、左から、SDEAS関係者との集合写真、SDEASのろう難聴学生との集合写真、フィリピンの企業訪問時の写真です。下段は、左から、マヒドンスポーツベットioのろう難聴学生および関係者との集合写真、在タイ日本大使館での記念写真、ユネスコ・バンコク事務所での記念写真です。
(2026年3月10日/障害者高等教育研究支援センター 小林洋子)
